エンジンオイル200L(ドラム缶)の選び方|仕入れるメリットと保管・消防法の注意点

「エンジンオイルの使用量が増えてきたので、200Lのドラム缶でまとめて仕入れたい」「ペール缶から切り替えるとどれくらい得になるのか知りたい」とお考えではありませんか。エンジンオイル200Lは、整備工場や運送会社、建設会社など、オイルを日常的に大量に使う事業者向けの荷姿です。一方で、保管場所や消防法のルール、使い切るまでの品質管理など、導入前に確認しておきたい点もあります。この記事では、エンジンオイル200Lのメリットと注意点、選び方から、自社ブランドのオイルを200Lで仕入れる方法まで、潤滑油メーカーの視点で解説します。

三油化学工業

本コラムは、自動車用オイル・工業用潤滑油の専門メーカーで、当サイトを運営する三油化学工業株式会社が監修。三油化学工業は、創業70年以上にわたり高品質な潤滑油の開発・製造・OEM供給を行っています。

  • エンジンオイル200L(ドラム缶)がどんな事業者に向いているか
  • 4L缶・20Lペール缶と比べたときのメリット
  • 保管場所・消防法・品質管理など、導入前に確認したい注意点
  • 規格・粘度・ベースオイルから見るエンジンオイル200Lの選び方
  • 自社ブランドのエンジンオイルを200Lで仕入れる方法

エンジンオイル200Lとは?ドラム缶で仕入れる事業者が増えている理由

エンジンオイル200Lとは?ドラム缶で仕入れる事業者が増えている理由

エンジンオイル200Lとは、200Lのドラム缶に充填されたエンジンオイルのことです。一般の方が店頭で購入する4L缶や、整備工場でよく使われる20Lのペール缶よりもさらに大きな荷姿で、オイルを大量に使う事業者向けに流通しています。まずは200Lの特徴と、どんな事業者に向いているのかを整理します。

エンジンオイル200Lの荷姿と特徴

エンジンオイル200Lは、主に鋼製のドラム缶に充填されて出荷されます。重量は中身だけでおよそ170〜180kgになるため、人の手で持ち運ぶことはできず、フォークリフトやドラム缶運搬車などを使って移動させるのが一般的です。使うときは、ドラム缶にハンドポンプや電動ポンプ、オイルディスペンサーを取り付けて、必要な量を取り出します。

200Lが向いている事業者

エンジンオイル200Lは、次のようにオイルの使用量が多い事業者に向いています。

  • 多くの車両のオイル交換を行う整備工場・ディーラー・ガソリンスタンド
  • トラックやバスを多数保有する運送会社・バス会社
  • 建設機械や重機を保有する建設会社・リース会社
  • フォークリフトを多数稼働させる倉庫・物流センター・工場
  • エンジンオイルを小分けして販売するカー用品の販売店・商社

目安として、20Lのペール缶を毎月何缶も使っている場合は、200Lへの切り替えを検討する価値があります。

4L缶・20Lペール缶との違い

エンジンオイルの代表的な荷姿には、4L缶・20Lペール缶・200Lドラム缶があります。4L缶は一般の方や少量を使う場合、20Lペール缶は小規模な整備工場や農家など、200Lドラム缶はオイルを大量に使う事業者向けというのが大まかな使い分けです。容量が大きくなるほど1Lあたりの価格は下がる傾向がありますが、保管スペースや取り出すための設備が必要になる点が異なります。

エンジンオイルを200Lで仕入れるメリット

エンジンオイルを200Lで仕入れるメリット

エンジンオイルを200Lのドラム缶で仕入れると、コスト面だけでなく、日々の業務の面でもメリットがあります。ここでは主な3つのメリットを紹介します。

1Lあたりの仕入れコストを抑えられる

エンジンオイルは容器の代金や充填の手間、配送の回数がコストに含まれているため、同じ中身でも大きな荷姿ほど1Lあたりの価格を抑えやすくなります。オイル交換の件数が多い事業者ほど、その差は年間で大きな金額になります。整備工場であれば、仕入れコストを下げることで、オイル交換の利益率を高めることにもつながります。

発注・在庫管理の手間が減る

20Lのペール缶を毎週のように発注している場合、200Lに切り替えると発注や納品の回数を大幅に減らすことができます。在庫を数える手間や、納品のたびに缶を運び入れる作業も少なくなります。必要な量だけポンプで取り出せるため、使いかけの缶があちこちに残ることも防げます。

空き缶などの廃棄物を減らせる

4L缶や20Lのペール缶を大量に使うと、空き缶の処分にも手間と費用がかかります。200Lのドラム缶であれば、同じ量のオイルに対して容器の数が少なくなるため、廃棄物の量を減らすことができます。ドラム缶は回収・再生の仕組みがある場合も多く、環境への負担を抑えたい事業者にとってもメリットがあります。

エンジンオイル200Lを導入する前の注意点

エンジンオイル200Lを導入する前の注意点

200Lのドラム缶はコストや手間の面でメリットが大きい一方、保管や品質管理には注意が必要です。導入してから困ることがないよう、事前に次の点を確認しておきましょう。

保管場所とドラム缶の扱い方

ドラム缶は直射日光や雨が当たらない屋内や、屋根のある場所で保管するのが基本です。屋外に置く場合は、雨水が天板にたまらないよう横置きにするか、カバーをかけておくと、水分の混入やサビを防げます。また、重量があるため、搬入や移動の方法、ポンプを取り付けて作業できるスペースがあるかも事前に確認しておきましょう。万一の漏れに備えて、オイルパンや防油堤を用意しておくと安心です。

消防法・火災予防条例による保管量のルール

エンジンオイルは消防法上の危険物(第4類 第4石油類)にあたり、一定量以上を保管する場合にはルールがあります。第4石油類の指定数量は6,000Lで、その5分の1にあたる1,200L以上を保管する場合は、市町村の火災予防条例にもとづき「少量危険物」として消防署への届出が必要になります。200Lのドラム缶であれば、6本(1,200L)から届出の対象になる計算です。また、指定数量の6,000L以上を保管する場合は、危険物施設としての許可が必要になります。ほかの危険物と一緒に保管する場合は合算して判断するため、詳しくは所轄の消防署に確認しておきましょう。

開封後の品質管理と使い切る目安

エンジンオイルは未開封であれば比較的長く保管できますが、開封後は空気中の水分やほこりが入りやすくなります。ドラム缶は使い切るまでの期間が長くなりがちなため、次のような点に気をつけて管理しましょう。

  • 使わないときはキャップやポンプの口をしっかり閉める
  • 温度変化の大きい場所を避け、結露による水分の混入を防ぐ
  • 開封日を記録し、先に開けたものから使う
  • 使用量に対して大きすぎる量を一度に仕入れない

使い切るまでに長い期間がかかりそうな場合は、無理に200Lにせず、20Lのペール缶と組み合わせて仕入れる方法もあります。

エンジンオイル200Lの選び方

エンジンオイル200Lの選び方

200Lのドラム缶は一度に仕入れる量が多いため、選び方を間違えると、使えないオイルを大量に抱えてしまうことになります。扱う車両や用途に合ったオイルを選ぶためのポイントを解説します。

扱う車両に合った規格・粘度を選ぶ

まずは、オイル交換を行う車両の多くが指定している規格と粘度を確認しましょう。ガソリン乗用車が中心であれば、API SPやILSAC GF-6を満たした0W-20・5W-30などがよく使われます。軽自動車やハイブリッド車が多い場合は、さらに低粘度のオイルが指定されていることもあります。1種類のオイルで多くの車両をカバーできるように、取り扱いの多い車種の指定を整理してから選ぶのがおすすめです。

ディーゼル車が多い場合は専用油を選ぶ

トラックや建機、フォークリフトなどディーゼルエンジンの車両が多い場合は、ディーゼル専用のエンジンオイルを200Lで仕入れます。DPFなどの排ガス後処理装置を搭載した新しい車両には、JASO DH-2やAPI CK-4などに対応したオイルが必要です。ガソリン車とディーゼル車の両方を扱う場合は、それぞれのオイルを分けて仕入れるか、兼用規格のオイルが使えるかを車両の指定で確認しましょう。

安さだけで選ばず品質と供給体制を確認する

200Lは仕入れ量が多いぶん、1Lあたりの価格の差が目に付きやすくなります。しかし、価格だけで選ぶと、規格を満たしていなかったり、ロットによって品質にばらつきがあったりする場合があります。エンジンオイルは車両の寿命に関わる製品であり、整備工場であればお客様の車に入れるものです。次のような点も確認しておきましょう。

  • API・JASOなどの規格が明記されているか
  • 製造元が明らかで、製造ロットの管理がされているか
  • 欠品や納期遅れなく、継続して仕入れられるか
  • 困ったときに相談できるサポート体制があるか

エンジンオイル200Lを自社ブランドで仕入れるには

整備工場や販売店、商社の中には、市販品を200Lで仕入れるだけでなく、自社ブランドのエンジンオイルとして仕入れたいと考える事業者もいます。潤滑油メーカーにOEMを依頼すれば、200Lのドラム缶でもオリジナルのエンジンオイルをつくることができます。

OEMなら200Lでもオリジナルのオイルがつくれる

エンジンオイルのOEMでは、規格や粘度、ベースオイルといった中身を、自社が扱う車両や顧客に合わせて設計できます。200Lのドラム缶で仕入れて整備で使うほか、店頭用の4L缶と同じ中身でそろえることも可能です。自社の名前が入ったオイルを使うことで、お客様への説明もしやすくなり、ブランドとしての信頼づくりにもつながります。

OEMメーカーを選ぶときのチェックポイント

200Lのエンジンオイルを自社ブランドでつくる際は、次のような点を確認してメーカーを選ぶと安心です。

  • 配合・製造・充填までを自社工場で一貫して対応しているか
  • 200Lドラム缶や20Lペール缶など、希望する荷姿で充填できるか
  • 最小ロットが自社の使用量に合っているか
  • 年間契約での安定供給や、スポットでの依頼に対応しているか
  • 長年のOEM実績があり、品質を安定して再現できるか

OilTech Japanの高品質エンジンオイルという選択肢

OilTech Japan(オイルテックジャパン)を運営する三油化学工業株式会社は、1947年の設立以来、東京都足立区の自社工場で潤滑油の開発・製造を続けてきた日本の潤滑油メーカーです。70年以上にわたり大手商社やメーカーからOEMを任されてきた実績があり、配合・製造・充填までを自社工場でワンストップで対応しています。ドラム缶であれば10缶(2,000L)、4L缶であれば500ケース(3,000缶)から製造でき、規格や用途に合わせた特注配合、ラベルや容器のカスタマイズにも柔軟に対応しています。年間契約による安定供給はもちろん、スポットでの製造依頼も可能です。エンジンオイルを200Lで仕入れたい方や、自社ブランドのオイルをつくりたい方は、お気軽にご相談ください。